不道徳キャンディ
っくそ、アイツ…!
「おい、ヒル魔?大丈夫か?」
「…糞」
頭がガンガンする。熱ぃ。
どんどん熱が溜まる。
チラッと時計を見れば6時間、か…相当強ぇのだな。たぶん。
ホントに何考えてやがる。
「…ヒル魔?どした?」
「……っ…お前、今日はもう帰れ」
「なんでだよ」
「いいから、ッ」
「んなひどそうな顔して何言ってんだよ、大人しく寝てろ」
寝ても治まるわけねーだろ。
「あっ、ちょ!おいッ」
「……‥‥‥ッ、」
風呂場まで来て鍵を閉めたまではいいが。
「………、…………!」
葉柱がドンドン叩くから頭に響く。
どーしたんだよ、ってなぁ。やべぇんだよ、言わねーけど。
冷水シャワーを被ってもちっとも萎えねぇ。
やっぱ抜くしかねぇか。
葉柱にヤらせてーけど、無茶苦茶にしちまいそうだから。
「…っ」
ギンギンに勃起してカウパーまで垂れ流してる自身に手を触れて扱く。
最近葉柱とばっかヤってっから自分で抜いたりしてねぇな、そーいえば。
「…ッ……!」
イっても一向に萎えねぇ。どころか頭痛が酷くなった気がする。
***
かれこれ一時間。
いつもは烏の行水のヒル魔が出て来る気配はねぇ。
なんか辛そうだったから心配なんだけど。
………ってまさか。
「オイッ!ヒル魔っ、ヒル魔っ!!」
そのときカチャ、と鍵が開いて。ドアを開ければ頭を抱えたヒル魔が出て来た。
「………っ…」
「ヒル魔…?大丈夫か…?」
「…今話しかけんな…」
ゆらりと腰にタオルを巻いただけの恰好で歩き出すヒル魔。
「…でも、」
ポタ…、ポタッ、と髪の先から水滴が落ちて。
ぐらりと倒れそうなところを支えるとひやりとした。
「お前っ…!!」
なんでこんなに冷てぇんだよ!
「…あ゙。うる、せ…ぇ」
言ってまたゆっくりと歩き出すから追いかけて。
「………なんか、変だぞ?お前」
どーしたらいいのか分かんなくて、後ろからついて行く。
「…ッ」
ようやくヒル魔の足が止まり、ベッドに突っ伏した。
「おい…?」
ビクンッと反応したヒル魔。
「…風邪悪化すんだろ」
悪化なんてもんじゃねーと思うけど。
いやに大人しいヒル魔に不信感を抱いて。
「…ヒル魔?大丈夫か?」
前から覗き込むようにして見れば。
「ッ」
つーッ、と目から涙を流すヒル魔がいて。
「…風邪、なんか、じゃねぇ…」
じゃぁ何…?
驚きを隠せない俺にヒル魔は続ける。
「…萎えねぇ・ん。だよ‥」
ヤってるときみてーな声で、目で。
「…なんで、っ?」
濃厚になりそうな雰囲気を感じながら聞く。
「一服盛られたんだよ‥ッ!」
「ンっ‥」
いきなり押し倒されて口付けられた。そのまま早急に口内を犯されて涎が溢れる。
ヒル魔の口ン中は熱くて。なすがままになっていたらヒル魔の手がシャツの中に滑り込んで来た。
「んふ‥、ッ」
乳首を的確に摘まれて勃ってくる。
「何のための俺だと思ってんだ。薬が抜けるまで…付き合うぜ」
「……知らねぇぞ」
「上等」
「………糞バカメレオン」
「ヤれよ……ヒル魔」